衆議院議員 武部 勤会長の開会挨拶   東京大学 弥生講堂にて渡辺好明氏と


 日本農林漁業振興協議会が主催する、第10回トップリーダー発表大会が平成20年3月4日、東京大学弥生
講堂で開催され、今年も全国から関係業界や学生など300名以上が参加いたしました。
 発表大会では、元内閣総理大臣補佐官・農林水産事務次官を務め、現在は東京穀物商品取引所理事長である、
渡辺好明氏の特別記念講演が行われました。渡辺氏は、「3つの分断−農と林と水、消費者と生産者、都市と
農山漁村−を再び統合すべし」を持論とし、地域や大学などで積極的に発言をされている方で、講演では、
「構造改革時代の農政を考える」との演題で、時代の流れに沿った農業経営の必要性と、食料・農業等の将来
について、様々な角度からの視点でお話を聞くことが出来ました。
 その後、平成19年度農林水産祭において、天皇杯や内閣総理大臣賞を受賞された方々が、自社の経営方針や
実践内容について講演をされ、北海道二海郡八雲町で酪農を営む小栗氏が、放牧酪農経営の実践ということで
発表されました。

 栄林会青年部の講演会  部員による施業事例の発表

 3月13日に札幌市で開催された栄林会青年部の講演会では、部員による施業事例紹介ということで、森林
GISの導入・高性能林業機械による若齢林分の間伐事例などが報告されました。
 特別講演では、三井物産フォレスト北海道事業部長の久保氏より、昨年10月にオーストリア林業・林産業
の視察に参加した状況について講演をされました。北海道とほぼ同じ面積であるオーストリアは、日本よりも
大幅に多い木材の伐採量である反面、人工造林については、ほとんど行われていないとのことでした。また、
集材などに必要な林内路網は、日本の平均よりもはるかに長い距離が整備され、林道も大型バスが楽々通れる
ほどであるそうです。原木の出荷先である工場には、オーストリアの国鉄から500mの専用引き込み線があり、
ヨーロッパ最大の工場ということで、規模の大きさを伺い知ることが出来ました。



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